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spacer_06pix.gifSUMiZ 辻堂ミニマルハウス……………………設計思想とコストはミニマル。暮らし心地はワイドオープン

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狭小、ローコストなら、
大胆な引き算によって、
大きな開放感を得る。


この予算だったらこんなものだろう……。
期待以上の家なんて無理だろう……。
敷地が狭く、ご予算も充分でない場合、多くの方が、どこでそういう
先入感を得られたのか、家を建てる前から諦めています。
ご検討の対象が、一般的な建て売りや中小工務店なら──大手ハウスメーカーは
ご予算上除外せざるを無いかも──予測通りの結果に落ち着く可能性が高いでしょう。
諦めないで下さい。SUMiZ があります。
要は設計提案力です。ローコスト・ハイリターンな住まいは可能です。ほんとうに
必要なものを見極め、確保し、他の重要でないものは捨てる。たとえ敷地や資金に
余裕があったとしても同様ですが、狭小、ローコストの場合、その「引き算」を、
より大胆にやらねばなりません。
SUMiZ 辻堂ミニマルハウス。敷地約100㎡、第一種低層住専で、80㎡ほどの
延べ床面積しかとれません。条件下、一千万円台のご予算で、広々と開放的な、
お施主様のご期待以上の住まいを、いかに実現したのか。以下、各部を例にとり、
具体的に解説してゆきます。
こちらにも別物件コスト具体例……>>>

DSC_0857.jpg■掘り座卓により、フロアに座れば、吹き抜けでなくとも、天井は高い
土間、障子、囲炉裏 (掘り座卓)
日本古来の農家的な空間構成


■オーナー様は30代のご夫婦、まだお子さまはいらっしゃいません。
ファーストプレゼンテーションを終え、オーナー様の潜在的なご希望をも知るため、ヒアリングを重ねていました。
「自宅でロープワークの練習をしなければならないんですよね」
とご主人。横浜市消防局のレスキュー隊員で、腕を鈍らせないため始終ロープを扱う必要があるのです。奥様はでも
「そういうのは外でお願いね」
ご夫婦、大きな水槽で熱帯魚を飼ってらっしゃる。
ならばと、玄関を入ると、そこはホールではなく、5.5畳ほどの土間とし、上がりかまちが LDK に続くプランを提案しました。土間は南西2面の開口が広く、明るく、防水モルタル仕上げ。水栓とシンクを設け、屋内ながら散水して床を洗うこともできます。ロープワークはもちろん、アクアリウムを緑で埋め屋内植物園にするなど、多用途に使えます。




狭小住宅ではことに、キッチンやバス、洗面カウンターなど機能スペース以外の空間は、可能な限り間取らず、多用途に使えるよう設計します。
玄関ホールって必要でしょうか? 玄関ホールを玄関ホールとして設計すると、出入りのためだけの刹那的動線としてしか使えません。

■土間と13畳の LDK の間には障子を設けました。"太鼓張り" という、表裏両面に障子紙が張られたものです。桟がシルエットになる透過光が優しく、断熱性も優れています。障子はハンギング(天吊り)で、床に敷居はありません。
リビングにソファを置きたくないというご希望。現在のお住まいでも座椅子を使っておられるとのこと。
同感、大きなソファは、空間の汎用性を削いでしまいます。フロアレベルで食事をし、寛ぐため、掘り座卓としました。
DSC_0367.jpg■土間は5.5畳。防水モルタル仕上げ。屋内だが散水洗浄できる
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座卓ももちろん専用設計し、製作したもので、4脚の裏に設けたダボで固定、取り外すこともできます。掘り込みにしたことで、テーブル面、アイポイントが低くなり、LDK が広く、高く感じられます。
フローリングはナラのムク材、テーブルとキッチンカウンターはタモの集成材を使い、両者の風合いが互いに引き立つように。
土間、上がりかまち、障子、囲炉裏 (掘り座卓)という構成は──現代の住宅が学ぶべきことも多い──日本古来の農家のそれです。
DSC_0373.jpg■土間、上がり框、"太鼓張り"の障子を介しLDKに続くDSC_0381.jpg■空間の汎用性を奪いがちなソファを避け、掘り座卓を
奥様は農家で成長されたとのことで、この常識的ではないプランに全く抵抗なく、ご主人ともども喜んでいただけました。
バスルーム、洗面カウンターも
スクエアな「線」で統一

■SUMiZ のバスルームは、腰丈のハーフユニット、壁面上部と天井をヒノキ張りにすることが多いですが、コスト上、フルユニットバスとしています。ただし厳選し、この邸宅の、スクエアでシンプルな「線」に合うパナソニック製のそれとしました。洗面カウンターも、掘り込みテーブルと同じ素材、デザインテイストで手作りしました。水栓はグローエ。何千回と触れるものですから。
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■洗面カウンターは手作り。スクエアなシンクとグローエの水栓を選んだ
家庭内リゾート
パノラミックルーフバルコニー

■小さな家ですが、全天全周の開放スペースを有しています。ルーフ全面のバルコニーです。平野のなかの高台に位置し、敷地も道路面より高く造成されており、周囲に高い建物もないため、視界は360度のパノラマ、江ノ島 (盆の花火が楽しみ)、丹沢、その向こうの富士……。
バルコニー床面は FRP コーティング仕上げですが、将来余裕ができれば、特別な工事、コストなしで、
DSC_0752.jpg■360度、視界を遮るものがない
ウッドデッキにリフォームできます。(ウッドデッキを載せ、固定するだけ)
土間、リビング、ウッドデッキ、
インナーバルコニー
RFバルコニー……多様な「環境」

■外装はガルバリウム鋼板。GL からルーフ天端までの640cmを、1枚もののガルバで (継ぎ目無く)カバーしています。継ぎ目が無いことで漏水リスクが減り、外観もすっきりして品格が高まります。「小波」という、畝断面のタイプで、




畝の空気層が断熱性を高め、夏は熱気を放出する煙突のように働きます。
南西二面には数寄屋風の軒。夏の日射を遮り、外観上のアクセントともなります。玄関は、専用設計手作りの木製引き戸です。
DSC_0572.jpg■南西2面には軒、その下にはアマゾンジャラのウッドデッキ
DSC_1003.jpg■敷地100㎡、延べ床面積80㎡、1000万円代のご予算という条件での、ひとつの「解」
SPEC= ■建蔽率/容積率:40/80 ■敷地面積:101.65㎡ ■構造:木造在来軸組工法2階建て ■建築面積:37.26㎡ ■延床面積:78.66㎡

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