2005年8月竣工、 SUMiZ の第一作です。 2棟プロジェクトで、"HANARE-YA" はそのA棟。 (ビルボードのスライドショーには一部 B棟の写真も交じっています) | "HANARE-YA" はその名のとおり、2階建ての「離れ」がある住宅です。1階は半屋内半屋外、土間的空間で、表通りから玄関への──町と私邸をつなぐ緩衝的な──アプローチであり、2台の駐車スペースであり、サーフボードのメンテなど多用途に使えます。 | 離れ2階の居室には、母屋リビングとは外廊下でつながります。離れのルーフは全面ウッドバルコニーで、外廊下に架かる階段でアプローチします。つまり、母屋から「離れ」へ行くのに、雨天なら濡れますし、吹雪いていれば凍えます。さらにいますと、注文住宅ではなく、 |
提案型分譲住宅です。変則的ではある離れつきの分譲を提案するディベロッパーも珍しいでしょうが、奇をてらったわけではなく、立地等の条件下、それが、実用的で、現在も、10年後20年後もフレキシブルに使え、コストを抑えるプランであったからです。 |
左写真より。■離れ1F は、町と私邸を分かたず、柔らかくつなぐ土間的空間。■左の母屋と右の離れのアプローチは外廊下。■離れのルーフは全面ウッドデッキ。■バスルームの壁と天井は総檜貼り。■B棟(HANARE-YA は A棟)の"FAMILY DINING" ■奥に長い敷地で隣家も近いが、明るく、風が通り、開放的ながらプライバシーも保たれる |
離れは意外に、実用性も高いものです。 本格的な書斎、趣味のアトリエ、 SOHO、リフォームして2世代住宅化、 学習塾を開いて儲ける(笑) ■鎌倉・材木座のバス通り、住宅街ではなく、昔ながらの魚屋や中華料理店などが並ぶ商店街に立地します。 間口が狭く奥に深い、ウナギの寝床型の立地です。ビルボード写真では左が更地になっていますが、やがて隣家が建ちます。 "HANARE-YA" は写真手前の A棟。 条件下まず、敷地いっぱいに家屋を建てるコートハウスとしました。コートハウスでありながら採光と通風を確保するため、家屋を2ブロックに分け、つまり離れ棟を設けて、両者の間にオープンエアスペースをつくりました。 |
住宅街ではなく、バスも通う商店街なので、表通りと玄関が接していると落ち着きません。 離れを表通り側に配し、その1階とエアスペースを、母屋玄関に続くアプローチとしました。前述しましたが、商店街という外部と、住宅というプライヴェートを分断せず、やわらかく連続させるように。 (同様のコンセプトに SUMiZ 荏田南コートハウス。併せてご参照ください) アプローチではありますが、大容量の物置もビルドインし、パーキング、作業、その気になればビリヤードプールや卓球台も置け、暮らしを楽しくします。 楽しみ=アミューズメント性、というのは住宅の評価軸としてあまり採用されませんが、SUMiZ はかなり重要な要素と考えています。 |
暮らしそのものが娯楽でもあったら、精神衛生上とてもよろしく、それほど安上がりなことはありません(笑) そう、離れへの、雨に濡れる外廊下。 ある建築家が言っていました。 箱根に行くのに、運転手つきのメルセデスと、自分でバイクを駆るのと、どちらが快適かといったらメルセデスに決まっている。 バイクは地図を読まねばならないし、雨が降ると濡れる。でも、どちらが楽しいかといったら……。 例えがちょっと違いますかね (^_^; この離れ、自宅なのに「離れに出かける」という非・日常感を与えられます。生活に、楽しみ、メリハリ、深みを与えてくれます。 |
東京在住の、大手証券会社にお勤めの方にご購入いただきましたが、氏はここをウイークエンドハウスとし、「離れ」は、マッキントッシュのアンプなどハイエンド器機を備えたホームシアターとされています。 離れは意外に、実用性も高いものです。 本格的な書斎、趣味のアトリエ、SOHO、学習塾として運営、反抗期で受験も控えて難しい息子に与える(笑) ご両親と同居されることになったら、GF から外廊下に階段を架けるだけで──母屋を経ず、直接離れに入ることができるので──二世代住宅になります。 現在は洗面、トイレはありませんが、1F外シャワーのための上水、下水も配管されていますので、低いコストでリフォームできます。 |
SPEC= ■建蔽率/容積率:50/80 ■敷地面積:A棟-106.00㎡ B棟-131.14㎡■構造:木造在来軸組工法3階建て
■建築面積:A棟-54.23㎡ B棟-47.89㎡■建築面積:A棟-106.49㎡ B棟-108.19㎡ |