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spacer_06pix.gifSUMiZ 大口「家族が出会う家」…………… 予算内での「可能性の最大実現」 思いがけないそれまでも

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どのようなご家族が、SUMiZを選択されているか?


■SUMiZがどのような住まいであるかは、どのようなご家族がSUMiZを選択されているか
を見れば分かる。SUMiZのクライアントの多くは、30代前半の若いご夫婦でお子さまは
まだ幼い。お子さまの教育資金等もあって、ご予算は潤沢ではなく、住まいづくりの
イニシャルコストはなるべく抑えたい。
かつ、30年40年にわたり……お子さまの成長や独立など……ライフスタイルの変化に
柔軟かつローコストに対応する住まいであって欲しい。住まいに、ステイタスは
求めないが、建材の質にはこだわる。装飾を嫌い合理性を優先する。モノを見る目と、
独自の価値観を有する。"SUMiZ 大口 家族が出会う家" のオーナーもまさに。
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念のため、大手ハウスメーカーの
モデルハウスにも行った。
そこでは「選択」ができなかった。
つまり、あきらめを強いられた。
■15年前に竣工した、クライアントのご友人の家が諸我アーキテクトの設計だった。念のため有名ハウスメーカーのモデルルームなどにも行ってみたが、諸我設計のSUMiZに依頼しようという気持ちをより強める結果になった。
住まいの設計、その思想、ハードウエアとしての出来が違うことに加え、
決定的に違ったのは、前者(大手ハウスメーカー)は選択ができないことだった。
「こちらがおすすめです」
とは、
「そのご予算では、こちらしか選べません。諦めてください」
ということだった。
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売りにでていた土地には難点が
諸我アーキテクトに相談、大丈夫
との評価で購入にふみきる

■ご家族は土地から探し始めた。候補地はある一角に限られた。夫婦共働きで、幼い子供を保育園に預ける必要がある。冗談ではないが、震災で周囲が瓦礫になったとしても、奥様の職場と保育園が徒歩圏内の位置に自宅を建てたかった。候補地は古くからの住宅街で、
売りに出る物件そのものが少なく、難航。ある土地を見つけたが、東の間口が広く、南が狭く、建築条件も厳しい。諸我アーキテクトに現地を検分してもらい、希望の住まいを設計可能との回答を得、購入。
結果、このような住まいが実現したわけだが、それは諦めを強いる大手ハウスメーカーとは真逆、宅地コンサルティングに始まる緻密な個対応、予算内での「可能性の最大実現」を得る、
満足度の高いものだった。施工についても、まだ若いが職人肌で腕の良い棟梁が現場をまとめ、コミュニケーションに不安がなかったし、細部の調整、改良などもうまくいった。
ご予算?
額面を書くわけにはゆかないが、奥様によれば
「月々の支払いを、安全圏に、安全圏に抑えて」、無理のないローンを組むことができた。
■設計についての、ご家族の要望は2つだけだった。部屋数(将来、ふたりの子供に与える個室、ご両親が遊びにきたとき眠る部屋)と、家族いっしょに過ごせるリビング。ご主人と奥様は、休日も生活時間も異なる。子供たちも。だからリビングで集える時間を大切にしたい。それ以外は、多忙もあって、ほとんどSUMiZに一任。竣工し、引き渡された「可能性の最大実現」のうち、3点について解説すると。

Design Detail 01
掘り座卓のLDK ……家族が
出会う、だんらんの仕組み

■リビングには、奥様のご希望もあって、掘り座卓を採用。ソファは大きく、動かしにくく、掃除しにくく、リビングの使い勝手を限定してしまう。
フローリングは熱に強いチークの無垢材で床暖房。掘り座卓の底は床暖房設備はないが、コルク材を床に貼り、断熱と暖かい触感を。ホットカーペットが使えるようコンセントを設けた。

座卓は手作りで、移動可能。床下空間にカバーをして、フラットなリビングにすることもできる。
キッチンは、今回はアイ型でより安価なこともあり、手作りせず、システムキッチンを採用。キッチントップ高標準850ミリのところ、奥様のご希望、体格にあわせ20ミリ低く、リビングに向かって(家族に背を向けず)調理できるようレイアウト。モーニングカウンターを造りつけた。忙しい朝は、掘り座卓でのんびり朝食を楽しむ時間はない。

手早く配膳、片付けられるモーニングカウンターで、シリアルやトーストを。
読書家のご主人のため、リビング壁面に大きく本棚を設けた。その一角にデスクを。充分なワイズがあるので、お母さんがつくる夕飯を待ちながら、お父さんがPC作業、その隣でお子さまが宿題、といったシーンが浮かぶ。本棚の本は、お子さまの知育にも貢献するだろう。
学校帰りのお子さまは、このリビングを経由しないと個室に入れない。家族はかならず出会う。

▶昭和のちゃぶ台のように、手作りの座卓は移動可能。床下空間にフタをして、フラットフロアにすることも
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Design Detail 02
「密室」にしない。どこにいても、
家族の気配と体温をかんじる

■この住まいはある意味、(古き佳き)日本家屋的である。たとえば安全な自然素材の使用。基礎材の防蟻処理は、人にも害を与えかねない薬品ではなく、炭を使っている。

壁はスイス漆喰。漆喰といえど一般に合成樹脂など化学的成分を含むが、これは100%天然素材。断熱性、調湿性にも優れ、住まいのなかにいると気のせいではなく体が安らいでいると感じられる。居室の建具は手作りで、ハンギング(天吊りの引き戸)。壁には建具の枠がない。枠がないことでコストカット

できるし、漆喰のエッジの柔らかさも引き立つ。
住まいはホテルではないから「密室」にする必要はない。ハンギングの引き戸は、伝統的な日本家屋の障子や襖のように密閉せず、微妙にルーズで、空気や気配がつながる。家族なのだから、そのほうがいい。
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Design Detail 03
左右の子供部屋の間には、
空まで吹き抜けるルーフバルコニー

■2階のLDKを吹き抜けとし、南側に明かりとりの高窓を。吹き抜けの小屋裏に、将来子供部屋となる充分な容積の2つのスペース、および両者の間に

6畳ほどのルーフバルコニーを設けた。庭がないので、ルーフバルコニーという、内と外がつながる場所は必須と考えた。
周囲は建て込んだ住宅街だが、その高さと腰壁によって視線はさえぎられ、頭上には空だけ。風が心地よければ、BBQや読書、家庭内リゾートとなる。

木造なのにルーフバルコニーを設けられるのは、SUMiZ STANDARDのひとつ、剛床構造ゆえだ。
地震にも強い。漆喰などの左官壁は、クラックなど地震のダメージを受けやすいが、横浜でも震度5強を記録した3月の大震災でも全く問題はなかった。
他のSUMiZにおいても全て。
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SPEC= ■建蔽率/容積率:--/-- ■敷地面積:──㎡ ■構造:木造在来軸組工法2階建て ■建築面積:──㎡ ■延床面積:──㎡

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