■クライアントは30代前半の若いご夫婦で、ご長男はまだ4歳。数年前にみなとみらいの高層マンションを購入、2年居住。 みなとみらいの高層マンションといえばひとつのあこがれ。便利ではあるが、どこか違和感が。 閉じ込められているようなかんじがするのだ。所有物なのに共有物でもある壁や梁や天井に。 |
居心地を良くしようとしても家具を替えるくらいしか手段がない。 子供をこのような空間で育てたくなかった。 戸建ての検討を始めた。 大手ハウスメーカーのモデルルーム、うまくまとまっている。けれど格別の魅力がない。欠点もとくにない。無難で幕の内弁当的なのだ。 |
システムキッチンユニットは安い建売のそれのようだった。良いものに変えると高額のオプション額が加算され予算オーバー。それは少なくとも、求めている住まいでは絶対なかった。 3名の建築家に案を出してもらったが、諸我アーキテクトが、ヒアリング時、ライフスタイルについて熱心に尋ね、訊くのが印象的だった。 |
他者は、そういう話しはそこそこに、間取りや建材やハードウェアのことばかりを話すのだった。 あとで知ったのだが、何年か前、住宅雑誌で気に入りスクラップしておいた住まいの写真があったのだが、それも諸我の仕事だった。 |
SPEC= ■建蔽率/容積率:--/-- ■敷地面積:──㎡ ■構造:木造在来軸組工法2階建て ■建築面積:──㎡ ■延床面積:──㎡ |